10月 「Why LIE?」「Day TRIPPER」「名前のないホテル」

(井原純平)

井原純平

(映像作家 / 写真家 / ソーシャルワーカー)

 
 1987年生まれ。山梨県出身。甲府市在住。医療現場で患者のポートレートの撮影を機に写真の世界に魅了され、医療職と並行して写真活動を行う。現在もソーシャルワーカーとして県内精神科病院に在職。

地元山梨を独自の目線で切り取ったストリートスナップ、90歳を超える祖母のポートレートをライフワーク的に撮り続けている。写真を使って患者と地域を繋ぐ取り組みとして精神科病院内で写真展を開催。

2020年制作の今回上映作品から映像に携わる。

「Why LIE?」(10min) 
「Day TRIPPER」(10min) 
「名前のないホテル」(22min) 

 2020年に製作した“HOTEL”がテーマの短編映像三部作。ロードムービー、ミステリー、コメディの
全く異なる三作であるが、“HOTEL”をキーワードに物語が繋がっていく。

「Why LIE?」全編ロサンゼルスにて撮影。スチル写真の合間に撮影したカットを繋げて制作した。映画オーディションを受けるため、田舎町からLAへ来た女性の小さな旅を描く。

「Day TRIPPER」河口湖にて撮影。脚本は用意せず、初めて訪れたホテルに一泊する中で制作した。

「名前のないホテル」甲府にて撮影。優しいだけが取り柄の冴えない中年サラリーマンと、パパ活サイトで出会った女性の物語。

11月

 「魔法少女Me」(Clara Campos)

「When timeless arrived, I moved」(DANSAN)

「母性と混沌」(ノリコ ナカムラ) 

Clara Campos

 (Brasil 2020年AIRY滞在作家) 

 日本のアニメや少女文化に影響を受けたマルチメディアアーティスト。魔法少女シリーズでは、少 女達を日常の行動に没頭させ、女性の多様性を探求することで、女性らしさとジェンダーの役割 について事前に与えられた概念に疑問を投げかけています。  

「魔法少女Me」(35min)

    2020年に山梨で制作された映画です。魔法少女アニメの中では、少女は魔法を使って自分の問 題を解決することができます。小さな女の子たちは変身することで力を得て、何でもできるように なります。この映画の中では様々な人種、年齢、国籍の女性が「女性であるとはどういう意味か」 について話し合います。そしてアニメの登場人物に触発されたパフォーマンスは、女性らしさの概 念に疑問を投げかけます。 

DANSAN 

(ダニカ:2018年AIRY滞在作家、2019年より京都在住) 

  ダンサンはオランダ出身のデザイナーDanika van KaathivenとアーティストSander Hagelaarによるユニットで、日本とオランダの二拠点でコラボレーションしながら活動している。

結成のきっかけはオランダ・アーネムの美術大学で出会い、「ことば」と「コラージュ」という共通の興味があること。

昨年発表されたダンサン初のプロジェクト”Toch komt eenkeer de tocht”「それでも冷たい空
気が通り過ぎる」はオランダ語の詩集である。

「When timeless arrived, I moved」 

(4.5min)  

わたしは止まり、ゆっくりになる。 永久(とわ)が表層にやってくるところで。 束の間の数分のうちに数か月が流れている。 ときに見えないわたし、それでも動き続ける。 動きの中にいつづけるわたしたちはふたたび出会う。 
 

ノリコ ナカムラ 

(山梨出身オーストラリア在住 、インスタレーション・彫刻作家)

 日本の高校を中退してオーストラリアの高校編入と卒業。ロンドン→メルボルンでファインアートと 彫刻を学ぶ。海外に出て考える日本のアニミズムや日本の儀式を彫刻とインスタレーションで表現。 アーティスト・ラン・ギャラリーでメンバーとして5年間活動。

大学講師としてレクチャラー、 ワークショップ講師などの経験を持つ。主にメルボルンで個展を開催。現在大学院でアートを学 ぶ。出産の経験を通し二元論や生物的なジェンダー差などに疑問を投げかける作品を制作。 

「母性と混沌」(10min)  

生まれたばかりの新生児はまるで混沌そのものです。出産を通して私の子宮は小さな混沌を生 み出しました。出産後、伸びきってぶよぶよのお腹の中で私の子宮は空っぽになりました。産後 鬱の症状として、私は過去のトラウマ的な体験のフラッシュバックの混乱を経験しました。まるで 空っぽになってしまった私の子宮が混沌としたものを体に吸い込もうとしているようでした。このビデオ作品を通して私は母性と混沌の関連性を見つめます。 

12月「Every Day」手塚 悟  

手塚 悟 (映画監督) 

    1983年、山梨県南アルプス市出身。2009年『つるかめのように』、2011年『こぼれる』が国内の映 画祭に次々とノミネート・受賞。2013年『WATER』がリッチモンド国際映画祭で正式上映された。 2016年、人気劇団・ヨーロッパ企画の永野宗典、「カメラを止めるな!」の主題歌を担当した山本 真由美を主演に迎えて製作した初長編作『Every Day』が新宿 K's cinemaを皮切りに劇場公開 し、1年半に渡って全国のミニシアターで上映された。 現在5年ぶりの新作長編映画『そらたどる(仮)』を制作中。  

 「Every Day」(95min) 

     ある朝。晴之の目の前に、交通事故で昏睡状態にあったはずの恋人・咲が突然現れる。 「時間を、もらったのね。1週間」 そう告げるといつもと同じように弁当を差し出した。 あたりまえだった2人の日常が、特別な時間に変わる。